静岡県浜松市のパーソンセンタードケアを目指す社会福祉法人ほなみ会が運営する特別養護老人ホーム「南風」です。

南風ブログ

昔むかし、あるトコロで。

  • 投稿日2015/03/05
  • カテゴリ[ デイサービスセンター ]

日常のデイサービスの様子を綴ってきたこのブログ。
ちょっと今日は関係のないヨモヤマ話をしても良いですか?
はい!ありがとうございます。
(いいよ!って声なき声が聞こえました)
皆さんは、「世の中はせまい」という言葉ってよく使いませんか?
意外と何度かは使用経験があるワードだと思うんですよね。
今日なんですが、うちのスタッフのK君が興奮しながら、その言葉を口走っておりました。
「世の中はせまい。世界は三畳一間でできている!」という謎の言葉を。
「話を聞いてみますと、彼はこんな風に話してくれました。
「いやーびっくりしました。僕はAさんと27年前に出会っていたんですよ!」
Aさんとは南風に通う利用者さん。
お若い頃から看護師としてバリバリ働いていらっしゃった方です。
「Aさんがひょんな事で僕の母親と会う機会があって、お互い話をしたそうなんです。
その時に母の脳裏に、何か記憶の引っかかりみたいなものを感じたそうで。
それが何なのかその時はハッキリ分からなかったそうなんですが、昨日ついに思い出して
僕に話してくれました」
それは27年前、K君が5歳だった時のこと。
家で遊んでいた時に彼はひどく転び、口の中を大きく切ってしまったのです。
ワンワン泣く彼を車に乗せて、お母さんが病院に連れていってくれました。
その時に対応してくれた看護師さん。
「まぁ、僕、泣かないで。大丈夫、大丈夫~」と優しく接してくれて、無事に処置は終わりました。
お分かりですね?そうです。
その看護師さんが、今デイに通って来られている利用者のAさんだったのです。
K君のお母さんがAさんと話した時に耳にした「大丈夫、大丈夫~」という口調。
それが脳の奥にしまいこんだ記憶に、わずかに引っかかったんですね。
そして27年前に繋がった縁が、時と場所を越えて今もAさんとK君を繋げていた事が分かったのでした。
看護師と患者だった二人。それが今では、利用者とデイ職員の間柄に

「縁の糸」と昔の人は言いました。「えにしのいと」と読みます。
人は完全独立して生存している存在ではなくて、きっとお互い同士が縁の糸ってもので
繋がっているのでしょうか。
縁の糸をより合わせて結んだり、繋げたりして。時には糸同士がこんがらっがったりして。泣く泣くほどいたりもして。
生きてくって、こういう事なのかな。
そんな事をふと思った、ある穏やかな午後です。

カテゴリー
月別
  1. ほなみ会ホーム
  2. 南風ブログ
  3. デイサービスセンター
  4. 昔むかし、あるトコロで。
  • 施設紹介パンフレットをPDFで見る
  • 採用パンフレットをPDFで見る
  • ほなみ会RECRUITINGSITE
  • わがまち倉松

Page Top