職員からの手紙

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Sさんからの手紙

最近「南風」で働きはじめた職員のSさんが、
職員全体勉強会での私のお話を聞いて、翌日お手紙をくれました。
これまで私はSさんが求職活動に苦労してきたことや、そして今、
この手紙で述べているような気持ちで仕事をしていることを知りませんでした。
少し長くなりますが、Sさんの了解を得ましたので、
お手紙の内容をそのまま引用させていただきます。

楽しい職場で働きたい

私が南風へ来て思ったことは、ここで働くことが楽しいということです。

私には幼い子どもがふたりいて、保育園に預けています。しかし仕事を探すにあたっては、はたして仕事と育児が両立できるだろうかと不安でいっぱいでした。

家の事情で私が働くことになり、なにも知らない私はまずハローワークへ出向きました。ハローワークでは、受付で「先に保育園を決めてください」と言われ、その足で訪ねた区役所では「お母さんの仕事が決まらないと保育園の受付はできません」と逆のことを言われました。

それで、たびたびハローワークを訪れては仕事を探し、同時に、手当たり次第に保育園への問合せと見学を繰り返すという日々を1か月も続けました。保育園からは「まだお母さんの仕事は決まらないのですか?」と問われ、そして企業の求人面接では「お子さんに何かあったら誰が面倒を見るのですか?」と、何度も言われ続けてきました。

産休や育休からの職場復帰とちがい、中途からの仕事探しはこんなにも大変なのかと打ちのめされていました。面接に出向いても、子供のことを尋ねられるのではないか、子供に何かがあっても休みをもらえないのではないかと、そんなことばかり考えていました。事実、ずっと以前に私が勤めていた会社では、「小さい子どもがいる人はねえ…」という囁きを何度も耳にしました。

こんな不安を残したまま「南風」の面接を受けると、その場にいた職員の方々が笑顔で話に耳を傾けてくれました。遠慮がちに勤務時間や休日の希望を告げても、「かまいませんよ。子育てと仕事の両立が大変なことは分かっています。応援するので、ぜひいっしょに頑張りましょう」と答えるのでした。私は本当にうれしくて、家に帰る途中、久しぶりに心が軽くなっていました。後日、勤務前のオリエンテーションで知ったのですが、ここでは当たり前のこととして、働く人の都合を大切にしているのだそうです。

実際に仕事を始めてみると、案の定、子供が熱を出したり、嘔吐したり、保育園を休むことがたびたびありました。職場へ通うよりも、病院へ通う日数のほうが多いという有様でした。そんな状態なのに、たまに職場に顔を出すと、どの職員も「お子さん、大丈夫?」「お互い様だよ」と声をかけてくれるのでした。正直、前の勤務先ではそんなことがなかったので、唯々びっくりしていました。そして、逆に、迷惑をかけている分だけ頑張らなくてはと思いました。

もう一つ、びっくりしたことがあります。ここではどの職員も、普通に「その人らしく」働いています。変な表現ですが、だれも一人ひとりの違いを気にしていません。それぞれの職員に得意なことがあり、それを活かして仕事をしています。今まで、組織で働く職員はみな同じ考えでなければならないと思っていたのに、南風はまったく違っていました。みんな笑顔で、楽しそうに仕事をしているのです。(今日の職員勉強会における理事長のお話でも、一人ひとりが個性を発揮し、その人らしく振舞うことがいかに大切であるかが語られていました。職員がその人らしくなければ、お年寄りもその人らしくなれないのだそうです。)

私は南風で働けることを感謝しています。まだ経験が足らなくて迷惑ばかりかけていますが、私はといえば、仕事を楽しんでいます。毎日、よい気持ちです。子どもたちも保育園に慣れてきました。

今日の勉強会での理事長のお話を聞いて、「だから南風の職員はみんな笑顔なんだ」「だから職員が個性的なんだ」と改めて思いました。それぞれが個性豊かなのに、みんながチームとしてまとまっています。それぞれに違いはあっても、遠い目標にむかって、みんな一緒に歩んでいます。すごく不思議な職場です。

Sさん、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

Iさんからの手紙

このたび結婚退職されたIさんより、お便りをいただきました。

退職するにあたり、ひとこと手紙を書かせていただきました。

7年前、開設したばかりの「南風」で私が働きたかった理由は、建物が新しく、きれいだったからです。このホームなら夜勤が怖くないと思いました。ただそれだけです。

でも働き始めたら、思いがけず仕事が楽しくて、朝出勤するのが待ち遠しいほどでした。上手に言い表せませんが、毎日が楽しくて、たまらない。いっしょに働いている仲間も優しくて、いつも私を支えてくれました。まさか自分がこんなにすばらしい職場で働くなんて、まったく想像していませんでした。私のようなものが、一度も辞めたいと思わず、ずっと楽しく仕事をしてきたのですから、本当にありがたくて感謝の気持ちでいっぱいです。

オープンから7年、いろいろなことを経験しました。「南風」は私にとって初めての(唯一の)職場で、嬉しいことも、悲しいことも、いっぱいありました。でも、いつも入居しているお年寄りから励まされ、職員に助けられて、やっとここまで来ました。

本当は、計画中の第2特養ホームにも参加したいと思いました。もっともっと良いものを作りたいと思いました。日ごろ理事長が語っている夢をみんなで実現したいと思いました。

「南風」が大好きです。職員も大好きです。ここで暮らしているお年寄りも大好きです。みんなのことが大好きです。

だから今、「南風」から離れることが辛くなっています。こんなに淋しくなるとは思ってもいませんでした。でも、私のなかにはありがたい気持ちがいっぱいあります。だから、しあわせです。感謝の気持ちを持ちながら、しあわせな気分で新たな人生を歩みます。

今まで本当にありがとうございました。みんなと私が大好きな「南風」を守ってください。

この気持ちを伝えたくて、そしてお礼を言いたくて、つたない手紙を書かせていただきました。

Iさん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。